「複数のブランドを運営しているのに、どの業態でも採用がうまくいかない。」こうした悩みを抱える飲食企業の経営者は少なくありません。業態が違えば求める人材も変わるはずなのに、応募者が集まらず、せっかく応募があっても経験者がいない——そうした状態が続くと、採用活動そのものへの信頼を失ってしまいます。
愛知県で「ニューカムラ」(餃子と煮込み串)や「道南農林水産部」(炉端焼き)など複数業態の飲食店を運営する株式会社イートジョイ・フードサービス様も、3か月間で月間5名しか応募が集まらず、1名も採用できない状態が続いていました。リクルートXとともに求人票と運用を見直した結果、わずか1か月で2店舗合計58名の応募を獲得し、飲食店店長経験者2名を含む5名の採用を実現しています(以下の数値はすべて支援当時の実績です。給与などの基本的な労働条件は変えておりません)。
同じような状況でお悩みの方に、株式会社イートジョイ・フードサービス様の事例をご紹介します。
支援前後の成果
| 項目 | 改善前(3か月間) | 改善後(1か月間) |
|---|---|---|
| 広告費用 | 30万円前後 | — |
| 月間応募数 | 5名 / 月 | 58名 / 2店舗合計 |
| 採用数 | 0名 / 3か月 | 5名 / 1か月 |
| 採用単価 | 30万円以上(採用0名) | 10〜15万円/名 |
| 採用の質 | — | 飲食店店長経験者2名内定・飲食店経験者応募多数 |
※支援当時の実績です。成果を保証するものではありません。
複数業態を運営する飲食企業に特有の採用課題
株式会社イートジョイ・フードサービス様が抱えていた採用の課題は、複数業態を運営する飲食企業に共通する構造的な問題です。単一の業態であれば「この店で働きたい」という動機を一つの軸で訴求できますが、餃子専門店と炉端焼きのように異なる業態を複数展開する場合、それぞれの魅力や働く環境が大きく違います。
業態ごとの魅力が求人票に反映されていなかった
異なるブランドを抱えているにもかかわらず、求人票の内容が横並びで画一的になってしまうのは、複数業態を持つ企業によくある落とし穴です。「ニューカムラ」で餃子や煮込み串を担当するポジションと、「道南農林水産部」で炉端焼きを担当するポジションでは、求職者に伝えるべき働く環境もやりがいも異なります。
しかし実際には、どちらの求人票も「飲食店スタッフ募集」という型通りの内容になりがちです。業態ごとの個性や魅力が言語化されないまま掲載された求人票は、求職者の目を引けず、応募に至る前に離脱されてしまいます。
経験者に響く訴求がなかった
株式会社イートジョイ・フードサービス様は、飲食店経験者、特に店長経験者のような実力ある人材を求めていました。しかし経験者の求職者は、複数の求人票を比較した上で応募先を絞ります。自身のキャリアや経験が活かせるイメージが湧かない求人票には、たとえ給与が同水準でも応募しません。
改善前の3か月間で月平均5名しか応募がなく、採用数が0名だったことは、求人票が経験者に対して十分に機能していなかったことを示しています。3か月間で費用30万円前後をかけながら1名も採用できないという状態は、採用単価という概念を超えた、採用活動そのものの機能不全です。
リクルートXが実施した改善
リクルートXは、求人票の伝え方と運用の見直しを通じて、株式会社イートジョイ・フードサービス様の採用課題に取り組みました。
KPI調査 — 応募が来ない段階を数値で特定
まず行ったのは、現状の採用活動を指標ごとに計測することです。求人票が「そもそも見られていない」のか、「見られているが応募されていない」のかを混同すると、的外れな対策に費用を使い続けることになります。
閲覧数・クリック率・応募率を指標ごとに分析し、求職者がどの段階で離脱しているかを特定しました。この調査によって、「求人票を見た求職者が応募ボタンを押さずに離脱している」という問題が明確になりました。求人票の中身を変えることが最優先の課題でした。
競合調査 — 同業他社の求人票を横断比較
採用の現場では、自社の求人票は必ず競合他社と比較されます。愛知県の飲食店・居酒屋業態の求人票を多数収集し、比較分析を実施しました。同業種・同地域の求人票が打ち出している訴求軸を整理することで、株式会社イートジョイ・フードサービス様ならではの強みで差別化できる方向性が見えてきました。
複数業態を運営しているという事実そのものが、他の飲食店にはない強みです。異なるコンセプトの複数ブランドで経験を積めること、店舗展開の実績を持つ企業でキャリアを形成できること——これらは競合他社が訴求できない差別化のポイントです。
ヒアリングと求人票の全面改訂
競合調査の結果をもとに、株式会社イートジョイ・フードサービス様へのヒアリングを実施しました。目的は、求人票にまだ反映されていない魅力を引き出すことです。
「ニューカムラ」では餃子や煮込み串という専門性の高い料理を扱う技術的なやりがい、「道南農林水産部」では炉端焼きという日本の食文化に根差した業態での経験が積めること——業態ごとに異なる魅力を、それぞれの求職者に響く言葉で表現しました。また、複数ブランドを持つ企業として、異なる業態でスキルを広げたいという意欲のある人材にとっての環境の良さも言語化しました。
ヒアリングで得た情報と競合調査の結果を組み合わせ、各業態の求人票を全面的に書き直しました。仕事内容の箇条書きを中心とした構成から、読んで働くイメージが湧く文章へと改訂しています。
週次の運用管理
求人票を改訂して掲載を開始した後も、改善を継続しました。クリック単価・応募単価・応募数を毎週モニタリングし、数値の変化を確認しながら文言や写真の入れ替えを随時おこないました。
数値を見ながら継続的に最適化を重ねることで、採用の効率をさらに高めていきます。
改善後の結果 — 量と質の同時改善
求人票の改訂と運用管理を開始してから1か月で、採用の状況が大きく変わりました。
改善前の3か月間で月平均5名しかいなかった応募者数は、改善後の1か月で2店舗合計58名に達しました。採用数も、3か月間で1名も採用できなかった状態から、1か月で5名の採用が決まりました。採用単価は30万円以上(採用0名のため実質的に費用のみ発生していた状態)から、10〜15万円/名へと大幅に改善しています。
今回の結果で特筆すべきは、採用の「量」だけでなく「質」の変化です。5名の採用のうち、飲食店店長経験者2名が内定しています。また採用に至らなかった応募者の中にも飲食店経験者が多数含まれており、改善後の求人票が経験者に対して十分に機能していたことが分かります。
これらの結果はすべて、給与などの基本的な労働条件を変えずに達成しています。採用予算を大幅に増やしたわけでも、待遇を引き上げたわけでもありません。求人票の伝え方と運用の見直しだけで実現した成果です。
なぜ複数業態の飲食店が経験者採用を実現できたのか
「複数業態を持っているのに経験者に選ばれないのはなぜか」——その答えの多くは、求人票の伝え方にあります。
経験者の求職者は、自分の経験やスキルが活かせる職場を探しています。飲食店で店長を経験した人材であれば、次のステップとして「より大きな裁量で働ける環境」や「異なる業態でスキルを広げられる機会」を求めていることが多くあります。
株式会社イートジョイ・フードサービス様が運営する複数の業態は、こうした経験者の志向に応えられる環境です。「ニューカムラ」と「道南農林水産部」というコンセプトの異なる業態を持つ企業で働くことで、単一業態では得られない幅広い経験を積めます。これは他の飲食店にはなかなかない強みです。
しかし、その強みが以前の求人票には書かれていませんでした。「書いていない強みを言語化する」——これが経験者の応募を引き寄せ、採用の質を高めるための最短ルートです。条件を変えなくても、伝え方を変えることで採用の結果は大きく変わります。
よくあるご質問
- 改善から採用が決まるまで、どれくらいの期間がかかりますか?
- 株式会社イートジョイ・フードサービス様の場合、求人票の改善から1か月で5名の採用が決まりました。ただし、期間は企業規模・業態・地域・採用する職種や人数によって異なります。まずはご相談いただく中で、貴社の状況に応じた見通しをお伝えできます。
- 複数業態・複数店舗で採用を同時に進めることはできますか?
- はい、複数業態・複数店舗の採用を同時に支援することが可能です。株式会社イートジョイ・フードサービス様の場合も、2店舗合計で1か月間に58名の応募を獲得しています。業態ごとの特性に合わせた求人票を作成することで、それぞれのポジションに適した人材を引き寄せることができます。
- 費用はどのくらいかかりますか?
- リクルートXへの支援費用は別途かかりますが、採用単価が大幅に下がることで総採用コストが削減されるケースがほとんどです。費用の詳細はお気軽にお問い合わせください。
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採用のお悩みをお聞かせください
「複数業態で経験者を採用したい」「求人を出しても応募が来ない」「採用単価を下げたい」——そのようなお悩みがあれば、ぜひリクルートXにご相談ください。貴社の現状をヒアリングした上で、改善の方向性をお伝えします。