「求人を出しても、農業・畜産は応募が来ない。」北海道をはじめ全国の牧場や畜産農家の経営者から、こうした声を多くいただきます。都市部の飲食店や小売業と違い、牧場・畜産業は就職先として検索される機会そのものが少なく、経験者を求めるとさらに母集団は細くなります。その結果、「費用をかけても誰も来ない」という状態が何年も続いてしまうことがあります。
株式会社カネダイ大橋牧場様も、1年間で採用費用100万円をかけながら正社員の応募は0名、採用0名という状態が続いていました。リクルートXとともに求人票と運用を見直した結果、3か月で正社員63名の応募を集め、牧場経験者2名を含む3名の採用を実現しています(以下の数値はすべて支援当時の実績です。給与などの基本的な労働条件は変えておりません)。
農業・畜産業での採用にお悩みの方に、株式会社カネダイ大橋牧場様の事例をご紹介します。
支援前後の成果
| 項目 | 改善前(1年間) | 改善後(3か月間) |
|---|---|---|
| 正社員応募数 | 0名 | 63名 |
| 採用数 | 0名 | 3名(うち牧場経験者2名) |
| 採用費用 | 100万円(1年間) | 63万円+ご支援費用(3か月間) |
| 採用単価 | —(採用ゼロ) | 22万円/名 |
※支援当時の実績です。成果を保証するものではありません。
なぜ牧場・畜産業では採用が難しいのか
株式会社カネダイ大橋牧場様が抱えていた採用の課題は、牧場・畜産業に固有の構造的な問題に根ざしています。「費用をかけたのに採用できない」という状態の背景にある2つの要因を整理します。
求職者の絶対数が少ない業種である
飲食店や小売業では「アルバイト経験がある」「接客が好き」といった幅広い層が求職者になり得ます。一方、牧場・畜産業では仕事の内容がイメージしにくく、就職先の選択肢として思い浮かべない求職者がほとんどです。
北海道網走郡という地域的な特性も加わります。都市部であれば求人を掲載した際にアクセスされる機会が多くなりますが、地方の一次産業では求人の掲載媒体に辿り着く求職者の数がそもそも限られます。「応募が来ない」のは、求人票の内容以前に、業種・地域・職種のかけ合わせで母集団が極めて小さい状態に置かれているためです。
経験者採用の難しさ
株式会社カネダイ大橋牧場様では、北海道産黒毛和牛・知床牛の生産に加え、和牛肥育・乳牛の仔牛初生(分娩直後の管理)という専門性の高い業務を担う人材が必要です。未経験者では即戦力になりにくく、経験者を採用したいというニーズがある一方、牧場経験者が転職を考えて求人を探す頻度は高くありません。
業種の求職者数が少ない中で、さらに経験者に絞ると候補者はわずかになります。それでも採用できるかどうかは、その少ない候補者が自社の求人を見て「応募したい」と思えるかどうかにかかっています。求人票が機能していなければ、候補者に辿り着いても応募には至りません。
1年間で費用100万円をかけながら応募が0名だったのは、こうした業種固有の難しさに加え、求人票の伝え方が求職者の応募意欲につながっていなかったことが原因と考えられます。
リクルートXが実施した4つの改善
リクルートXは、求人票の伝え方と運用の見直しを通じて、株式会社カネダイ大橋牧場様の採用課題に取り組みました。実施した改善は大きく4つです。
KPI調査 — 採用を阻害している要因を数値で特定
最初に着手したのは、現状の採用活動を指標ごとに計測することです。「そもそも求人が見られていないのか」「見られているが応募されていないのか」によって、必要な対策は大きく変わります。
閲覧数・クリック率・応募率を指標ごとに分析し、どの段階で求職者が離脱しているかを特定しました。牧場・畜産業という業種の特性上、まず求人に辿り着いてもらうための露出設計と、辿り着いた求職者が応募に至るための訴求の両面から課題を整理しました。
競合調査 — 同業種・同職種の求人票を横断比較
採用の現場では、自社の求人票は他社と比較されます。牧場・畜産業では競合となる求人数自体が少ないため、同業種に加え、自然・農業・地方移住系の求人票も幅広く収集・分析しました。
各社の訴求内容を整理することで、株式会社カネダイ大橋牧場様ならではの強みで差別化できる軸が明確になりました。北海道産黒毛和牛・知床牛のブランド生産に携われることは、牧場経験者にとって専門性を活かせる環境として訴求力があります。
ヒアリングと求人票の全面改訂
競合調査の結果をもとに、株式会社カネダイ大橋牧場様へのヒアリングを実施しました。目的は、求人票にまだ反映されていない魅力を引き出すことです。
たとえば、黒毛和牛・知床牛という全国的に知られたブランド牛の生産に関われること、和牛肥育・乳牛の仔牛初生という専門性の高い業務を通じてスキルが身につく環境、北海道網走郡という自然環境での暮らし——これらは社内では当たり前のこととして認識されているため、求人票に書かれていませんでした。しかし求職者にとっては、応募を決める重要な判断材料です。
ヒアリングで得た情報と競合調査の結果を組み合わせ、求人票を全面的に書き直しました。仕事内容の羅列から、読んで働くイメージが湧く文章へ。文章量よりも読みやすさとイメージのしやすさを重視し、志望度が上がる内容へと一新しました。
週次の運用管理
求人票を改訂して掲載を開始した後も、改善を継続しました。クリック単価・応募単価・応募数を毎週モニタリングし、数値の変化を確認しながら文言や写真の入れ替えを随時おこないました。
「改訂して終わり」ではなく、データを見ながら継続的に最適化を重ねることで、採用の効率をさらに高めていきます。
改善後の結果
求人票の改訂と運用管理を開始してから3か月で、採用の状況が大きく変わりました。
1年間で費用100万円をかけながら正社員の応募が0名だった状態から、3か月間で63名の応募を獲得。そのうち3名の採用が決まりました。採用した3名のうち2名は、和牛肥育・乳牛の仔牛初生の経験者です。専門性が求められる業務に即戦力となる人材を採用できたことは、採用数の回復以上に大きな成果といえます。
採用費用は3か月で63万円(リクルートXのご支援費用は別途)、採用単価は22万円/名です。採用できなかった1年間に比べ、コストを抑えながら必要な人材を確保できました。
そして、これらの結果はすべて、給与などの基本的な労働条件を変えずに達成しています。採用予算を増やしたわけでも、待遇を引き上げたわけでもありません。求人票の伝え方と運用の見直しだけで実現した成果です。
なぜ応募が0名から63名に変わったのか
「1年間応募ゼロだったのに、3か月でそれだけ変わるのか」と疑問に思う方もいるかもしれません。結論から言えば、多くのケースで採用の停滞は、待遇や条件の問題よりも「求人票の伝え方」にあります。
牧場・畜産業という業種では、求職者が少ないのは事実です。しかし、少ない求職者の中にも「牧場で働きたい」「農業・畜産の仕事がしたい」という潜在的な意欲を持つ人は確実に存在します。その人たちに対して、働くイメージが湧き、応募したいと思える求人票を提示できているかどうかが採用の分かれ目です。
株式会社カネダイ大橋牧場様の場合、北海道産黒毛和牛・知床牛の生産という希少性の高い現場で専門的なスキルを積めること、和牛肥育・乳牛の仔牛初生という業務に携われることは、経験者にとって魅力的な条件です。しかし、これらの強みは以前の求人票に明確に書かれていませんでした。
「書いていない強みを言語化する」——これが応募率と志望度を上げるための最短ルートです。条件を変えなくても、伝え方を変えることで採用の結果は大きく変わります。
よくあるご質問
- 農業・畜産業など、飲食業以外の業種でも改善は見込めますか?
- はい。株式会社カネダイ大橋牧場様のように、農業・畜産業での改善実績があります。清掃業・家事代行など、他の現場系業種でも成果が出ています。業種を問わず、求人票の伝え方が採用結果に影響する構造は共通しています。まずはお気軽にご相談ください。
- 経験者を採用したいのですが、対応できますか?
- 株式会社カネダイ大橋牧場様では、63名の応募の中から和牛肥育・乳牛の仔牛初生の経験者2名を採用しています。経験者採用に向けた訴求の設計も、リクルートXの支援範囲です。ご要件をヒアリングした上で改善の方向性をお伝えします。
- 費用はどのくらいかかりますか?
- リクルートXへの支援費用は別途かかりますが、株式会社カネダイ大橋牧場様のように採用単価が大幅に改善されるケースがほとんどです。費用の詳細はお気軽にお問い合わせください。
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採用のお悩みをお聞かせください
「求人を出しても応募が来ない」「経験者がなかなか採れない」「農業・畜産業での採用に特有の難しさを感じている」——そのようなお悩みがあれば、ぜひリクルートXにご相談ください。貴社の現状をヒアリングした上で、改善の方向性をお伝えします。