「求人を出しても、なぜか採用できない。費用だけがかかっている。」パン製造や食品製造の正社員採用に頭を悩ませる経営者から、このような声をいただくことがあります。求人を出し続けても応募数が増えない、採用コストだけが積み上がる——その状態が3か月、半年と続くと、「もう無理なのかもしれない」と感じてしまう方もいます。
しかし、多くのケースで問題の本質は求人票の伝え方にあります。愛知県でベーカリーチェーン「パンのトラ」を6店舗運営する株式会社トラムスコープ様も、3か月間・60万円をかけてもパン製造正社員の採用が0名という状況が続いていました。リクルートXが求人票と運用を見直した結果、わずか15日間で39名の応募・12名の採用を実現しています(以下の数値はすべて支援当時の実績です。給与などの基本的な労働条件は変えておりません)。
同じような状況でお悩みの方に、株式会社トラムスコープ様の事例をご紹介します。
支援前後の成果
| 項目 | 改善前(3か月間) | 改善後(15日間) |
|---|---|---|
| パン製造正社員 応募数 | 12名 / 6店舗合計 | 39名 / 6店舗合計 |
| 採用数 | 0名(3か月間で採用ゼロ) | 12名(15日間で達成) |
| 応募単価 | 約5万円 / 名 | 9,487円 / 名(約81%削減) |
| 採用単価 | (採用0名のため算出不可) | 約3万円 / 名 |
| 広告費用 | 60万円 | 37万円(+ご支援費用) |
※支援当時の実績です。成果を保証するものではありません。
課題: 3か月間・採用ゼロが続いた原因
株式会社トラムスコープ様が抱えていた採用課題には、パン製造という職種特有の難しさと、求人票の構造的な問題が重なっていました。
パン製造職が採用市場で選ばれにくい理由
パン製造の正社員は、一般的な飲食店スタッフや販売職とは異なる特殊な職種です。早朝からの仕込み作業、体力が必要な立ち仕事、製造技術の習得が求められるという特性から、求職者の絶対数が限られています。「製造スタッフ」「食品製造」というカテゴリで求人を探す層は、他の職種に比べて母集団が小さく、同業他社との競争も激しい環境です。
こうした市場環境のなかで、求人票の内容が他社と横並びの状態であれば、求職者に選ばれることはほとんどありません。「誰もが出しているような求人票」では、どれだけ費用をかけて掲載し続けても、応募数は増えないのです。
ギネス世界記録の強みが求人票に活かされていなかった
株式会社トラムスコープ様が運営する「パンのトラ」は、「24時間で最も多く販売された焼きたて食パン」として24時間で1,559.231キログラム(約1.5トン)を販売したギネス世界記録を持つブランドです(2023年には24時間でカレーパン15,455個を販売した記録も達成しています)。これは飲食業界においてきわめて異例の実績であり、求職者にとって「自分が関わる仕事の規模感」を伝える強力な訴求材料になります。
しかし、支援前の求人票にはこうしたブランドの個性や会社の実力が十分に書かれていませんでした。仕事内容の概要を箇条書きで羅列した内容では、「なぜこの会社で働くのか」「ここで働くとどんなキャリアになるのか」が求職者に伝わりません。結果として、応募数は伸びず、3か月間で12名の応募にとどまっていました。
費用対効果がゼロの状態が続いていた
3か月間で60万円の広告費をかけながら採用数がゼロというのは、費用対効果という観点では最も厳しい状態です。1名採用するたびにコストが発生する従量課金の採用媒体では、「応募は来るが内定承諾に至らない」場合でも費用が積み上がります。
採用が決まらないまま求人を継続することは、同じ求人票を使い続けるかぎり結果が変わらないという構造的な問題を抱えています。費用を追加投下しても、求人票の中身が変わらなければ応募の質・量は変わりません。この状態から抜け出すためには、予算配分の調整だけでなく、求人票そのものの見直しが必要でした。
リクルートXが実施した改善
リクルートXは、求人票の伝え方と運用の見直しを通じて、株式会社トラムスコープ様の採用課題に取り組みました。実施した改善は大きく4つです。
KPI調査 — 採用を阻害している要因を数値で特定
まず着手したのは、現状の採用活動を指標ごとに計測することです。求人票が「そもそも見られていない(閲覧数が少ない)」のか、「見られているのに応募されない(応募率が低い)」のかでは、打つべき対策がまったく異なります。
閲覧数・クリック率・応募率・応募単価・採用単価をそれぞれ計測し、どの段階で求職者が離脱しているかを特定しました。この分析によって、「求人票を見た求職者が応募ボタンを押さずに離脱している」という問題が明確になりました。求人票の内容を変えることが最優先の課題でした。
競合調査 — パン製造職の採用市場を横断分析
採用の現場では、自社の求人票は必ず競合他社の求人票と並んで表示されます。求職者が複数の求人を比較するなかで選ばれるためには、競合がどのような内容で訴求しているかを把握することが欠かせません。
リクルートXは、同業種・同職種のパン製造・食品製造スタッフの求人票を多数収集し、横断的な比較分析を実施しました。各社が打ち出している給与・環境・キャリアパスの訴求内容を整理することで、株式会社トラムスコープ様ならではの強みで差別化できる軸が明確になりました。
ヒアリングと求人票の全面改訂
競合調査の結果をもとに、株式会社トラムスコープ様へのヒアリングを実施しました。目的は、求人票にまだ反映されていない自社の魅力を引き出すことです。
「パンのトラ」のギネス世界記録は、単なる企業PRではなく、「圧倒的な規模を誇る製造現場で働ける」という求職者へのアピールになります。また、6店舗での勤務経験を通じたキャリアパス、製造ノウハウの習得環境、ブランドとして確立されたレシピ体系——これらは社内では当たり前のこととして扱われていたために、求人票に書かれていませんでした。
ヒアリングで得た情報と競合調査の結果を組み合わせ、求人票を全面的に書き直しました。仕事内容の箇条書きを中心とした構成から、「パンのトラで働くとはどういうことか」が伝わる文章へと改訂しています。読みやすさとイメージのしやすさを重視し、志望度が上がる内容に一新しました。
週次の運用管理 — 数値を見ながら継続改善
求人票を改訂して掲載を開始した後も、改善を継続しました。クリック単価・応募単価・応募数を毎週モニタリングし、数値の変化を確認しながら文言や見せ方の調整を随時おこないました。
「改訂して終わり」ではなく、データを見ながら継続的に最適化を重ねることで、採用の効率をさらに高めます。掲載開始後も伴走する運用体制が、短期間での採用成果につながりました。
15日間で12名採用を実現した結果
求人票の改訂と運用管理を開始してから、わずか15日間で採用の状況が劇的に変わりました。
改善前の3か月間で6店舗合計12名だったパン製造正社員の応募数は、改善後の15日間で39名に達しました。採用数も、3か月かけてゼロしか採用できなかった状態から、15日間で12名の採用が決まりました。
費用面でも大幅な改善が実現しています。応募単価は約5万円から9,487円へ、約81%の削減です。採用単価は、以前は採用が0名で算出自体ができませんでしたが、改善後は1名あたり約3万円で採用できるようになりました。広告費用も3か月60万円から15日間37万円へと圧縮しています。
これらの成果はすべて、給与などの基本的な労働条件を変えずに達成しています。採用予算を大幅に増やしたわけでも、待遇を引き上げたわけでもありません。求人票の伝え方と運用の見直しだけで実現した結果です。
なぜ条件を変えずに実現できたのか
「給与や条件を変えずに採用できるのか」と感じる方もいるかもしれません。結論から言えば、多くのケースで採用が進まない根本的な原因は、待遇の良し悪しよりも「求人票の伝え方」にあります。
求職者は応募を決める前に、複数の求人票を比較しています。その比較のなかで選ばれる求人とは、読んだときに「ここで働いてみたい」というイメージが湧く求人です。給与・休日などの条件が似通っている求人が並ぶとき、より魅力的に伝わった方が選ばれます。
株式会社トラムスコープ様の場合、「パンのトラ」というギネス世界記録を持つブランドで働けるという事実は、求職者にとって十分に魅力的な情報です。規模感のある製造現場でのキャリア形成、確立されたレシピ・技術体系のなかでスキルを磨ける環境——これらは他のパン製造の求人にはなかなかない強みです。
しかし、これらの強みは以前の求人票には書かれていませんでした。「書かれていない強みを言語化する」——これが応募率と志望度を上げるための最短ルートです。条件を変えなくても、伝え方を変えることで採用の結果は大きく変わります。
よくあるご質問
- 採用が決まるまで、どれくらいの期間がかかりますか?
- 株式会社トラムスコープ様の場合、求人票の改善からわずか15日間で12名の採用が決まりました。ただし、期間は企業規模・業態・地域・採用する職種や人数によって異なります。まずはご相談いただく中で、貴社の状況に応じた見通しをお伝えできます。
- パン製造・食品製造以外の業種でも効果がありますか?
- 飲食店の接客・調理スタッフ、清掃業、家事代行など、現場系の職種を中心に改善実績があります。求人票の伝え方が採用単価と応募数に影響する構造は業種を問わず共通しています。まずはお気軽にご相談ください。
- 費用はどのくらいかかりますか?
- リクルートXへのご支援費用は別途かかりますが、採用単価や応募単価が大幅に下がることで、総採用コストが削減されるケースがほとんどです。株式会社トラムスコープ様の場合も、支援費用を含めた総コストで以前より大幅に少ない支出で採用が実現しています。費用の詳細はお気軽にお問い合わせください。
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採用のお悩みをお聞かせください
「求人を出しても採用できない」「費用だけかさんでいる」「製造スタッフの正社員がなかなか採れない」——そのようなお悩みがあれば、ぜひリクルートXにご相談ください。貴社の現状をヒアリングした上で、改善の方向性をお伝えします。